明治大学、日本大学、共立女子大学、順天堂大学といった多くの大学や、国立大附属の幼稚園・小中学校・高等学校が揃う都内有数の学生街である御茶ノ水・神田エリアは、文化の薫り漂う街並みが広がっており、歴史と伝統を持つ老舗も多く、情緒あふれる街を散策しながら、ノスタルジックな気分を味わっていただけます。世界最大の古書店街となっている「神田古書店街」には約180店舗の古書店が軒を連ねており、新刊・古書・専門書・写真集など、ほぼすべてのジャンルの本に出会うことができます。
インターネットで気軽に本を検索して購入できる時代になりましたが、目的はなくとも、ふらっと立ち寄った書店で、好奇心に惹かれた本を見つけるという楽しみは、街の本屋さんならではの魅力ですね。また、レトロな喫茶店も多く、落ち着いた雰囲気の中で、コーヒーを飲みながら、お気に入りの本を読んで、ゆっくりとした時間を楽しむこともできます。秋には” 神田古本まつり”も開催されるので、掘り出し物の本を探しに散歩感覚でお出掛けしてみてはいかがでしょうか。
御茶ノ水は、石橋楽器や谷口楽器といった老舗楽器店がこの地で創業して以降、世界でも類を見ない楽器店密集地帯となっており、特に明大通り沿いにはギターやベース等の弦楽器、サックス、トランペット等の管楽器など、さまざまな楽器の総合店や専門店が軒を連ねており、国内外から厳選した最高品質の楽器が一堂に揃うとあって、様々な楽器演奏者の聖地となっています。海外からの来日アーティストがお忍びで訪れることもあるので、有名ミュージシャンに会えるかもという期待感もありそうですね。レコードやCDのお店も多いので、音楽の世界に浸りたくなったら是非、御茶ノ水の楽器街を訪れてみてください。ふらっと立ち寄ってみると想像以上に掘り出し物の音楽や新しい音楽と出会えるかもしれませんよ。
「御茶ノ水」駅と「神田」駅、いずれの駅からも一駅というアクセス抜群の秋葉原は、世界有数の電気街として知られており、近年ではサブカルチャーやITビジネスの発信地として独特の世界観が広がっており、秋葉原という街そのものが国内外から多くの人が訪れる人気の観光スポットとなっています。また、再開発により先進的な複合施設が次々にオープンしており、オシャレなショップやカフェ&レストランも並び、若い女性からも人気の散策スポットとなりつつあります。
特に旧万世橋駅の赤レンガ高架橋に誕生した商業施設「マーチエキュート神田万世橋」は、夜になると神田川沿いのオープンデッキがライトアップされ、ロマンティックな大人の空間になるので、仕事帰りのデートにも良さそうですね。100年以上の歴史を刻む老舗もあれば、人気急上昇中の行列店も揃っているので、“毎日行っても飽きない“、“毎日行きたくなる”、楽しみがありますよ。
約1300年の歴史を持つ「神田明神」をはじめ、神社や文化財を継承する街並みも残っており、歴史を感じさせる落ち着いた環境も、このエリアの魅力の一つです。江戸の総鎮守として守護し続けている「神田明神」には、荘厳な雰囲気の御神殿だけでなく、小説や時代劇でお馴染みの銭形平次の記念碑、君が代の歌詞に登場するさざれ石といったさまざまな見所があり、広い境内は多くの参拝客で賑わいを見せています。
また、幕府直轄の昌平坂学問所が置かれた地であり、学問の神様・菅原道真を祀る「湯島聖堂」は、多くの受験生が合格祈願に訪れるパワースポットとなっています。境内には都心にあるとは思えないほど木々が生い茂っており、秋には楷の木の紅葉が素晴らしいので、自然散策に訪れるのも良さそうですね。他にも、昭和初期に建てられた老舗料亭や卸問屋、教会など、国登録有形文化財や都選定歴史的建造物が今なおその姿を残しており、街を歩いているだけで、ひときわ趣きを感じていただけることでしょう。